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【連載】MSP繁盛プログラム

本コラムは、実際にコンサルティングの現場で活用されている、最短で飲食店の売上を上げる方法『MSP繁盛プログラム』についての連載です。順番に実践していただけたらと思いますので、よろしければ最初からお読みください。

計画的な販促の仕組みを作る_①年間販促計画の立て方(3)年間販促計画の立て方5つのステップ(MSP繁盛プログラム#18)

【ざっくり言うと…

  • 年間販促計画の立て方5つのステップ
    1.毎年の定番販促を記入する
    2.今年の販促の時期を決める
    3.今年の企画販促のタイトルを決める
    4.販促スケジュールを明確にする
    5.販促カレンダーを共有して
      担当・チームを決めて実行する

(3)年間販促計画の立て方5つのステップ

販促計画は、これからお話する
5つのステップで簡単に作れます。


すぐにできますので、
一緒に販促カレンダーを作ってみましょう。

まず、下記のような販促計画カレンダーを手書きで良いので準備してください。1年分でも直近半年分でも結構です。もしくは、下記表に直接メモしていただいても構いません。

*こちらのテンプレートは、【飲食店の取説】公式ページからダウンロードできます。「自分で作るのは面倒くさい」という方は、「飲食店の取説」サイト内のダウンロードページからダウンロードしてください。

では5つのステップを説明していきます。

【ステップ1】毎年の定番販促を記入する

忘新年会、歓送迎会等、秋メニュー等、
販促カレンダーに毎年実施している定番販促を記入してください。


【ステップ2】今年の企画販促の時期を決める

次に「今年実施する新たな販促」の時期を記入してください。
「この辺りに実施」と線を引っ張るだけでOKです。
時期を決めるポイントは次の3つです。

  • 繁忙期
    繁忙期にもっと稼ぐために何かできないかを考えましょう。例えばGWやお盆などの繁忙期は集客よりもオーダーを集中させてスムーズに回転させ、取りこぼしのないように特別メニューを考える等です。
  • 閑散期
    閑散期は、元々、外食のニーズが少ないため、販促効果はあまり高くなりません。従って、閑散期は、初めて行う販促のテストや検証を兼ねて実施することが多いです。例えば、食べ放題販促をして、お客様の反応と原価率がどのくらいになるのかを検証する等もこの時期が最適です。
  • 隙間時期
    毎年の定番販促を販促カレンダーに入れた後の空白の時期に、販促するかどうか決めていきます。簡単に言うと「この時期、販促すべきだよね。でも毎年やってない…」というところを販促計画を埋めていきます。

【ステップ3】今年の企画販促のタイトルを決める

「今年の企画販促」は昨年実施していない、
今年実施する販促を指します。

したがって、新しく考える必要があります。

まずは「いちごのスイーツフェア」など
テーマやタイトルを決めましょう。

テーマやタイトルを考える時間を短くするには
次の3つの視点で考えましょう。

  • 旬の食材から考える
    食材カレンダーなどを見ながら旬の食材ベースで考えてみましょう。「この時期は、カニフェアーをしよう」とか、「春はアスパラを使うイベントをしよう」等です。食材卸会社やメーカーも協力してもらえるかもしれません。また、これを機に生産者さんとつながるのも良いかもしれません。
  • カレンダーから考える
    いわゆる「今日は何の日」系のカレンダー販促です。毎月29日は「肉の日」とか毎週金曜日はポイント2倍などのルーティン販促、そして、日本酒の日(10月1日)やいい夫婦の日(11月22日)、バレンタインデー、ホワイトデー、クリスマス等、いくらでもありますので、お店に合ったものを選ぶと良いでしょう。
  • 独自イベント
    例えば、店主の誕生祭やスタッフの卒業イベント、周年、生産者さんや蔵元さんとの企画イベント等が、独自イベントとなります。面白いものをスタッフと考えたいですね。

【ステップ4】販促スケジュールを明確にする

販促を実施するには準備が必要になります。

そこで次の5つのスケジュールを
販促カレンダーに記入していきます。


その際「販促実施期間(本番)」から
逆算して決めていきましょう。

  • 販促実施期間
    先程ざっくり計画した販促の期間を○月○日〜○月○日までと、きっちり決めます。
  • 告知期間
    次にその告知期間を決めます。だいたい1ヶ月前には告知することが多いです。
  • 販促ツールを作成する期間
    案外時間がかかるのが販促ツールを作成する期間なので、この時期からこの時期で販促ツールを作るという期間を明確にしましょう。
  • 仕入れ・商品開発をする期間
    例えば、食材がテーマなフェア等、商品開発が必要な場合は、仕入れや試作などで時間がかかります。
  • 企画詳細を決める時期
    企画詳細を決める時間もカレンダーに入れておきましょう。

【ステップ5】販促カレンダーを共有して担当・チームを決めて実行する

最後に販促カレンダーを共有して、
担当チームを決めて、
企画詳細を固めるところから実行していきます。

また企画詳細を固めるときに、
昨年も同じ販促をした場合は、
昨年の振り返りから始めましょう。

振り返ることにより、
販促企画がブラッシュアップされます。

著:笠岡はじめ

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投稿者プロフィール

笠岡はじめ
笠岡はじめ飲食店コンサルタント/販売促進士
飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。

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