この記事を読むのに必要な時間： < 1 分

計画的な販促の仕組みを作る_③販促ツールを作る（２）デザイン事例で解説④〜宴会チラシ事例〜（MSP繁盛プログラム#26）

【ざっくり言うと……】

• 販促ツールの掲載項目は共通点があります。それは、次の８つ。

1. キャッチコピー（つかみ）
2. 内容（メインコンテンツ）
3. お客様の行動につながる情報
4. 価値情報（こだわり等）
5. 信頼情報（メディア掲載、第三者のお墨付き）
6. 安心情報（お客様の声、店長の挨拶等）
7. 証拠情報（証拠写真や実証できる数字）
8. お客様のメリット（ここでしか食べられない等）

• 宴会チラシのデザイン事例解説

販促ツールの掲載項目を事例で解説③

では、ほとんどのお店で用意すべき販促ツールについて事例で解説していきます。掲載項目の参考にしてください。

販促ツールの掲載項目には共通点がある

実は掲載項目には共通点があります。
基本の掲載項目を下に記します。

• キャッチコピー（つかみ）
• 内容（メインコンテンツ）
• お客様の行動につながる情報
• 価値情報（こだわり等）
• 信頼情報（メディア掲載、第三者のお墨付き）
• 安心情報（お客様の声、店長の挨拶等）
• 証拠情報（手作りしているなら手作りの写真や実証できる数字）
• お客様のメリット（◯◯円安い、ここでしか食べられない、一品多い等）

販促ツールやその目的によって
掲載されるものが異なります。

これらの情報がどのように掲載されているかを
事例で確認して、
あなたの販促ツールに何を掲載するかの参考にしてください。
販促ツールやその目的によって
掲載されるものが異なります。

これらの情報がどのように掲載されているかを
事例で確認して、
あなたの販促ツールに何を掲載するかの参考にしてください。

⑦宴会チラシ事例

宴会の売上を最大化するためには、宴会チラシは必須です。宴会予約を増やしたければ、ぜひこのようなツールを作って積極的に告知してください。

• 目的：宴会利用を増やす、宴会の予約を増やす
• 主要サイズ：A4、両面
• 利用用途
  ①店頭に置いて「そのうち客」に持って帰ってもらう
  ②テーブルの上に置いて料理待ちの時間に見てもらう
  ③レジ前等に置いてお客様に持って帰ってもらう
  ④ショップリーフレットと一緒に近くの法人営業に使う
  ⑤DMやSNS、LINE等で顧客リストに伝える

掲載項目のチェックリスト

全て掲載する必要はありませんが、事例を見ながら、あなたのお店で必要なものを取捨選択して、必要なものが「モレ」「ヌケ」がないようにしてください。

【表面】
（１）上部1/3〜1/4
☑キャッチコピーがあるか？わかりやすいか？（例）居酒屋●●の冬の宴会は3500円で選べる3コース！
☑「忘年会ご予約受付中」など季節需要のワードが入っていますか？　（例）忘新年会、歓送迎会、暑気払い…
☑無料送迎の告知はあるか？（例）4名様以上のご予約で無料送迎
☑飲み放題の内容を告知しているか？（例）＋１５００円で飲み放題。２時間飲放題付き等。
☑個室の多さや大人数宴会ができるなどの強みがある場合は、アピール。（例）３０人までの個室大人数宴会できます。
☑品数のアピールをしているか？アピールになる場合はアピールする。（例）全コース10品以上☑女子会メリットがわかりやすいか？（例）品数が他より多い、デザートが豪華、飲み放題の時間が長い等☑最少人数の記載はあるか？（例）2名様から予約受け付けます等
☑事前予約日数の記載はあるか？（例）前日までOK
☑席だけの予約受けOKの記載はあるか？（例）席だけ予約大歓迎
☑予算・お料理などコースの要望を受け付ける旨の記載はあるか？（例）ご予算・お料理内容などお気軽にご相談ください

（２）コース内容
☑コース名でコースのテーマ、特徴がわかるか？（例）ガッツリ肉づくしコース、旬魚の舟盛りコース
☑コースのキャッチコピーがあるか？コース名でテーマ、特徴、主な内容が伝えられない場合は必須。
☑コースの料理詳細があるか？わかりやすいか？
☑コース写真があるか？コース写真は適切か？＊紙のツールの場合は、料理の全体像がわかるほうがよい。
☑各コースの写真が同じような写真でないか？
☑各コースがわかりやすいレイアウトになっているか？価格がわかりやすいか？（例）高額のコースがある場合、それらがすぐにわかるレイアウトか？
☑税込価格か？税込価格の方が宴会の場合は予約が取りやすい。税込価格の場合、税込をアピールしているか。
☑料理の品数が８品以上か？同一価格のコースを複数している場合、それぞれのコースの料理ができるだけ違う料理になっているか？

（３）クーポン
☑クーポンをつける場合は、チラシの上部になっているか？右上端など切っても問題ない部分に。（上の方が反応率がよい）

（４）帯
☑裏面への誘導　例：詳細は裏面へ。ご予約受付中、昼宴会、飲み放題、個室、大人数宴会、無料送迎など

【裏面】
（１）上部の帯
☑帯に忘年会のチラシであるとわかる文言があるか？　裏面から見る人もいるので、裏面の一番上にそのような文言があったほうがよい。

（２）挨拶文
☑挨拶文があるか？挨拶文は、宴会コースについての内容もあるか？挨拶文は、オーナー・店長か料理長。
☑挨拶文の顔写真があるか？人の写真がある方が反応率が高いと言われている。写真は、挨拶した人、もしくは、挨拶をした人と主要スタッフとの集合写真等
☑挨拶した人の役職と名前があるか？

（３）店内の案内
☑店内写真はあるか？個室など主要な店内の写真を掲載。どんなところで宴会をするのかイメージできるように。
☑貸切の可否。貸切ができる場合は、何人から貸切かの記載。
☑宴会の最大利用人数。特に、大人数宴会ができる場合は、アピール。
☑個室が多い場合は個室宴会ができることをアピール。個室の数等。
☑掘りごたつや小上がりなどがウリになるならアピールする。
☑店内図・座席図はあるか？個室・小上がり・テーブル・カウンターがわかるように。何名個室か？何人がけのテーブルかがわかるように。幹事に役立つ。

（４）送迎
☑送迎がある場合、送迎のアピールがあるか？また、人数、予約、時間、エリアなどの制限も掲載。

（５）FAQ／よくある質問
☑よくある質問があるか？よくある質問は、お客様から実際に聞かれる質問と答えを優先的に載せているか？
☑よくある質問のコーナーに余裕がある場合は、店の強みやメリット、サービスのウリなどを説明しているか？

（６）飲み放題情報
☑飲み放題の内容を載せているか？飲み放題が充実している場合は、それらをアピールしているか？（例）飲み放題５０種以上！
☑飲み放題の時間、ラストオーダー、注意書き（グラス交換制）があるか？飲み放題の時間が３時間などウリになる場合は、それをアピールしているか？

（７）地図
☑地図はあるか？合っているか？例えば、なくなったランドマークが掲載されているなどの古い情報がないか？
☑初めての人でもわかる地図になっているか？
☑最寄り駅からのアクセス方法を記載しているか？（●●駅１番出口徒歩５分等）
☑車で来ることが多い場合、道路名、交差点名等がわかりやすいか？
☑外観写真などを地図の近くにいれて、よりわかりやすくなっているか？
☑店舗詳細に足りない項目はないか？ショルダーネーム、店名、電話番号、住所、営業時間、予約受付時間、駐車場の台数、グルメサイト、定休日・年末年始の休み、ホームページURL、検索ボックス、Facebookページ・Twitter、グルメサイト、LINE、ブログ等。
☑電話番号が大きく目立つか？
☑電話番号の近くに、「お問合わせ」・「ご予約はこちら」などの行動に繋がる文字があるか？

いかがでしょうか？あなたのお店で使える販促ツールがいくつかあったと思います。また、販促ツールの共通の掲載項目もわかったかと思います。こちらの事例に掲載されている項目をマネしても構いませんので、ぜひ販促ツールも作成して販促効果の最大化を目指してください。

おわりに

このMSP繁盛プログラムのコンセプトは「最短で確実にどんなお店でも売上が上がる」です。ここでお伝えしたことを正しく実行したら売上は上がるはずです。

ここに書いてあることを実施したから売上が下がるということはないでしょう。だから「確実に」という言葉を使いました。

また、「最短でどんなお店でも売上が上がる」というのは、①まずお店の外で店を決める（M）、②お店の中で過ごす（S）、そして③飲食する（P）というどのお店でも共通はお客様の行動フロー（動線）と逆から対策するためです。

お店が取り組む３つの項目として、Pのウリの商品を作る。Sのお店の中の顧客満足度の仕組みと固定客化の仕組みを作る。そして、Mのパートで、継続的に販売促進を実施する仕組みの作り方を話しました。

ぜひ、このプログラムを経営者だけではなく、店長さん、社員の皆さんも一緒に、何度も繰り返し学んでいただき、あなたのお店に取り入れて、売上アップしていただければと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

笠岡はじめ
販売促進士日本フードアドバイザー協会
株式会社飲食店繁盛会

著：笠岡はじめ

次を読む