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【連載】MSP繁盛プログラム

本コラムは、実際にコンサルティングの現場で活用されている、最短で飲食店の売上を上げる方法『MSP繁盛プログラム』についての連載です。順番に実践していただけたらと思いますので、よろしければ最初からお読みください。

計画的な販促の仕組みを作る_②販促企画を立てる(2)飲食店のための販促企画書の作り方1/2(MSP繁盛プログラム#20)

【ざっくり言うと…

  • 飲食店のための販促企画書の作り方
    1.販売促進の目的・目標
    2.ターゲット
    3.販促のテーマと概要
    4.ツール・メディア
    5.顧客のメリット・オファー・提案
    6.販促実施期間
    7.予算と損益分岐
    8.責任者・担当者
    9.準備とスケジュール
    10.効果測定方法と結果

飲食店のための販促企画書の作り方

販売促進の企画書って作ったことありますか?
ほとんどの飲食店では作らないと思います。

簡単なもので構いませんので、
企画を残しておくことをオススメします。

もちろん社長や上司にOKをもらうためもありますが、
例えば来年、同じ販促をする場合の改善などにも使えます。

もし、販促企画書を作る場合、
企画書に何を書けばよいのかわからない方も
多いと思いますので、これから販促企画をする際に
明確にすべき項目を1つ1つ説明していきます。

そしてこれから説明する10個の項目が販促企画書に掲載する項目です。

1.販売促進の目的・目標

まず目的を明確にします。

目的を明確にすると言っても、
いざ考えるとどうしたらよいかわからなくなることが多いので、
最初は次の3つの分類から考えてみてください。

通常飲食店の販売促進は、
最終的には利益を増やすために行うのですが、
利益を増やすという視点で販促の目的を分類すると

(1)売上を上げる
(2)経費を下げる
(3)お客様との関係性を強化する


この3つに分けられます。

販売促進の目的は、
これらの利益を増やすことに結びつく項目の
どれに結びつくかを明確にすることからはじめましょう。

販促の目的の3分類
  • 売上を上げる
    ①客数を増やす(集客)(例)新規客を獲得するため、既存客に再来店してもらうため
    ②客単価を上げる(例)注文点数を多くする、1つあたりの注文単価を高くする
  • 経費を下げる
    ①少ない人数で対応できるようにする(例)お盆の特別メニューにオーダーを集中させて繁忙期を少ない人数で回す
    ②食材を有効活用する(例)安く手に入った食材を売る、ロスになりそうな食材で販促を行う
  • お客様との関係性の強化
    ①お客様に喜んでもらう(例)ぬり絵イベントでお子様には楽しんでもらい、親御さんには喜んでもらう
    ②スタッフがお客様に声をかけやすくする(例)正月にお年玉プレゼントを渡してスタッフがお客様に声をかけやすくする

2.ターゲット

ターゲットは最低限、
新規客、既存客のどちらか、もしくは両方の場合でも、
どちらを優先するかを明確にしましょう。

その上で必要があれば、
30代〜50代の男性サラリーマンを
などに絞ってもよいでしょう。

(例)
・新規客:店の前を通る会社帰りのサラリーマン(30代〜40代中心)
・新規客:前から当店を知っていたが、まだ来店したことのない近隣住人
・既存客:店に来た方、顧客リスト(LINE、SNSで繋がるの既存客等)

3.販促のテーマと概要

(1)販促のテーマ

販促企画名や販促のタイトルです。
まずは仮のタイトルで良いので決めておく。

例えば「夏野菜フェアー」、「日本酒を楽しむポイントカード」、
「秋のカキフライ祭り」、「いちごデザートフェア」等。

このテーマは先程話した4つの軸で考えると時短できます。

(2)販促の概要

まだ企画の段階なので、
なんとなくイメージできればOKです。

例えば
タイトル:夏野菜フェアー、
概要:夏野菜を使ったメニューを10品程度用意。
なす、ズッキーニ、オクラ、トマト、ズッキーニ、
ゴーヤ辺りをメインで料理を考える等。

4.ツール・メディア

どのツールやメディアで知らせるかを書き出しましょう。

まずはリアルとネットで分けると良いでしょう。

メディアとツールは飲食店の場合、
以下でほとんど網羅します。
参考にしてください。

次回「飲食店のための販促企画書の作り方2/2」に続きます。

次を読む
お知らせ

計画的な販促の仕組みを作る_③販促ツールを作る(2)デザイン事例で解説④〜宴会チラシ事例〜(MSP繁盛プログラム#26)

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計画的な販促の仕組みを作る_③販促ツールを作る(2)デザイン事例で解説③〜ショップリーフレット事例〜(MSP繁盛プログラム#25)

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計画的な販促の仕組みを作る_③販促ツールを作る(2)デザイン事例で解説②〜タペストリ/チラシ/季節メニュー事例〜(MSP繁盛プログラム#24)

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計画的な販促の仕組みを作る_③販促ツールを作る(2)デザイン事例で解説①〜カレンダー販促/POP事例〜(MSP繁盛プログラム#23)

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計画的な販促の仕組みを作る_③販促ツールを作る(1)販促ツールで飲食店がぶつかる3つの障壁(MSP繁盛プログラム#22)

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計画的な販促の仕組みを作る_②販促企画を立てる(2)飲食店のための販促企画書の作り方2/2(MSP繁盛プログラム#21)

投稿者プロフィール

笠岡はじめ
笠岡はじめ飲食店コンサルタント/販売促進士
飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。

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