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【連載】MSP繁盛プログラム

本コラムは、実際にコンサルティングの現場で活用されている、最短で飲食店の売上を上げる方法『MSP繁盛プログラム』についての連載です。順番に実践していただけたらと思いますので、よろしければ最初からお読みください。

飲食店のステージを上げる「ウリの商品」の5つの条件(MSP繁盛プログラム#02)

#02 [P]ウリの商品を作る・改善する

【ざっくり言うと…

  • ウリの商品とはお店の特長的な商品や看板商品のことです。
  • ウリの商品は5つの条件を満たす必要があります。
    1. 初回来店で必ず注文いただく
    2. コンセプトから外れていない
    3. お客様が必ず満足する
    4. 独自化要素・差別化要素が明確
    5. 粗利が高い
  • ウリの商品の作り方は2つあります。
    1. 既存商品をブラッシュアップする方法
    2. 新たにウリの商品を作る方法

まずウリの商品、看板商品とは何でしょう?



飲食店経営にとってウリの商品は、
ただ売れれば良い商品ではありません。

ウリの商品は次の5つを満たす必要があります。

  • 初回来店で必ず注文いただく
  • コンセプトから外れていない
  • お客様が必ず満足する
  • 独自化要素・差別化要素が明確
  • 粗利が高い

1.初回来店で必ず注文いただく

1つめの
「初回来店で必ず注文いただく」というのは、

お店のウリの商品・看板商品は、
来店するお客様のほとんどのテーブルで
注文されなければなりません。

少なくても、
初回来店のお客様には確実に注文してもらうことが、
顧客満足度アップの仕組みとなり、
ひいては、固定客化の仕組みの一部になります。

そのためには、
意図的に「ウリの商品を注文してもらう仕組み」を
店内で作る必要があります。

2.コンセプトから外れていない

2つめの
「コンセプトから外れていない」というのは、
あなたのお店のウリの商品には、
お客様が納得するような
「ウリの商品である理由」があるか?

ということです。

例えば、
焼鳥屋さんが、
まったくコンセプトから外れている
中華料理をウリの商品にしても、
お客様が納得する理由がない限り、
コンセプトがぶれて、
何屋さんだかわからなくなってしまいます。

3.お客様が必ず満足する

3つめの
「お客様が必ず満足する」というのは、

そのウリの商品は
自信を持って提供している商品であり、
食べてもらえれば
お客様が必ず満足することが大前提ですが、

さらに付け加えると、
他のお店にはない商品だけど
誰も知らない商品というよりも、

誰もが知っている商品だけど
他店とはちょっと違うというのが好ましい
です。

なぜなら日本人は食に対して保守的なので、
全く知らない商品は注文率が激減します。

誰もが知っている商品を工夫して、
ウリの商品に昇華させたものが、
ヒット商品になる確率が高くなります。

4.独自化要素・差別化要素が明確

4つめの
「独自化要素・差別化要素が明確」というのは、

他店と比べにくい商品にすべく努力するということです。

他店と比べにくい商品は
「オリジナル商品」と呼ばれ、

あなたのお店でしか食べられない
価値ある商品として認知されます。

5.粗利が高い

5つめの
「粗利が高い」というのは、

ウリの商品だからこそ、
儲かる商品である必要がある
ということです。

ほとんどの繁盛店は、
「儲かるウリの商品」をいくつか持っています。

なぜ利益が高くても大丈夫かというと、
4の「独自化要素・差別化要素が明確」だからです。

つまりオリジナル商品として
他店と比較ができない商品であれば、

原価率が低くても付加価値が高いので、
多少高くてもお客様も満足します。

原価から価格を設定するのは間違い

ちなみに、
ご存知だと思いますが、
原価から価格を設定するのは間違いです。

商品の価格は原価からではなく、
付加価値を元に設定するのが正解です。

したがって、
ウリの商品がオリジナル商品として
ブラッシュアップできた場合は、

他店と比べられないから、
次のような価格設定になります。

ウリの商品を作る2つの方法

ウリの商品を作る方法は
2つの方法があります。

1つめは
既存商品をブラッシュアップする方法

2つめは
ウリの商品を全く新しく作る方法です

まずは既存商品をブラッシュアップして
ウリの商品を作る方法についてお話します。

既存商品をブラッシュアップしてウリの商品を作る5つのステップ

「私は料理人じゃないから商品開発なんてできないよ!」
と思っているかもしれませんが、
実は違うんです。

私の見ている限り、
実は料理人でない社長が新商品のアイデアを出して、
それを料理人が形にするというお店が多いです。

そして料理人でない社長が
提案した商品がヒットする。

こんなことを何度も見てきました。

つまり商品開発は、
料理の技術や知識よりもアイデアが大切なのです。

では、どのように商品開発をしていくのでしょうか?
そして、どのようにアイデアを出していくのでしょうか?

安心してしてください。
どのお店でも商品開発ができるように
「既存商品をブラッシュアップして
 ウリの商品を作る方法」
を5つのステップでまとめました。

それがこちらです。

Step1.商品を選択する
Step2.選択した商品に3つ以上の五感を足す
Step3.価値情報を創り、組み込む
Step4.売れる商品名を考える
Step5.写真で美味しく魅せる

次回は
この5つのステップを具体的に説明していきます。

著:笠岡はじめ

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