いつの間にか売上不振に陥ったお店のよくあるパターン。
それは、先にオペレーションを考えてしまうことです。そして、それを長年積み重ねる。
人手不足ですし気持ちはわかるのですが・・・先日もこんな事がありました。
「それだけ日本酒にこだわっているなら、日本酒の飲み比べセットを打ち出して、日本酒をもっとアピールしましょう。」
「飲み比べセットは、3種類で1つ60ccのグラスで。3種類あるので、1合売りよりも少し値段を高くしても、お客様は喜びます。そして、お店も粗利が増えます。」
「価値をアピールするために、1つ1つの日本酒をお客様の目の前で瓶からついで、ちゃんと説明してくださいね。」
と提案。しかし、
「飲み比べセットは、とてもいいと思いますが、日本酒の瓶を3種類お客様の前に持っていくのはオペレーションが・・・。」
「あと、日本酒の説明をスタッフが、ちゃんとできないので、難しいと思います・・・。」
と店主。
ここで重要なのは、考え方です。
最終的にできないことはできないので、オペレーションが無理ならやらなくてもいいと私は考えます。現場いじめになりますから。
でも、考える順番としては、まずは、
「お客様にどうしたら喜んでいただけるか?」
「どうしたら、もっと満足していただけるか?」
を考えることが先です。
その次に、
「どうしたらオペレーションを軽くできるか?」
を考える。
お客様が先、オペレーションが後です。
お店を見ていると、いろんな場面で、オペレーションが先、お客様が後という売り手視点の発想を目の当たりにします。
繁盛店の考え方は、
1.お客様視点で、お客様が喜ぶ事を考える。
2.その後にオペレーションを軽くすることを死ぬほど考える。
3.どうしてもダメなら諦めて、他のお客様が喜ぶ事を考える。
この順番です。
笠岡@飲食店繁盛会
]]>投稿者プロフィール
- 飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。
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