サービス向上やスタッフの意識向上を狙ったキャンペーンだと思いますが、スタッフは作業時間を気にするあまり、バンズにハンバーグがきちんと挟まっていなかったり、包装紙の包み方が雑だったりと、普段では考えられない出来の悪いハンバーガー写真がFacebookやTwitterに多くアップされていました。あきらかに本末転倒。
もしこのような結果がでるのであれば、スタッフが悪いというより、店のシステムが悪いと言わざるを得ません。
別の例もありました。
「スタッフがオススメトークをうまくしてくれない。」という相談。
お客様から「どういう商品ですか?」と聞かれても、「おいしいです。」程度しか答えられない。「他の店はどうしているのでしょう?」と。
店主から話をよく聞いてみると、スタッフに店の商品を食べさせていないとのこと。さらにメニューブックを眺めても、オススメポイントがまったくわからない。そりゃ、スタッフだって、食べたことのない料理をオススメできる訳がありません。
そんな場合は、少なくても定期的に試食会を開いて、スタッフに店の料理を食べる機会を作らなければなりません。
商品開発時にオススメトークがしやすい特徴を商品に意識的に組み込んで、マニュアルを作るべきです。
また、スタッフに考えてもらうのだったら、例えば、本人が「一番」と思える特徴を持つ商品を探してもらうという方法もあります。
「お店で一番ボリュームのある商品」、「お店で一番辛い商品」、「お店で一番人気の商品」など、一番というのはスタッフもトークしやすい。
少しずつスタッフが自分の言葉でオススメができるようになっていきます。
この店では、料理のオススメトークの問題を解決した後、他の相談がありました。
「アルバイトが高校生ばかりで、焼酎のオススメトークができません」という悩みだ。
これもスタッフが悪いわけではありません。さすがに、高校生に焼酎の試飲をさせることはできないので、ドリンクメニューの中や焼酎の瓶に、オススメコメントをつけました。
こうすることで、メニューブックや焼酎の瓶がスタッフの代わりにオススメトークの役割を担い解決。
スタッフがうまくできない場合は、スタッフが悪いのではなく、お店のシステムが悪いのかもしれないと考えてみると案外解決が早くなります。
笠岡@飲食店繁盛会
]]>投稿者プロフィール
- 飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。
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