そう聞かれると、なかなか定義が難しいと思います。しかし、サービス工学の第一人者、内藤耕博士によるとサービスを図解できるのです。
見えないものが見えるようになるとスタッフとも話しやすくなるでしょう。もちろん、僕の考えではありません。僕の理解です。
飲食店とは、食材を仕入れて、それを調理・空間・サービスという価値を付加(=付加価値)して、お客様に満足してもらいお金をいただくビジネスです。
しかし、ここでいう付加価値というのは、売り手視点の付加価値です。言い換えると、お客様から要求されている「ニーズ」や「期待」沿った付加価値でないとお客様にとっての付加価値ではありません。
では、サービスとは何か?図で表すとこうなります。
つまり、お店の提供する付加価値とお客様のニーズや期待の円が重なったところが、正味付加価値。これが、サービスの定義です。
お客様に必要ない付加価値は「ムダ」となります。そして、お客様が求めているのに価値が提供されていない部分は機会損失となります。
このような考え方を「サービス・キネティクス原則」と言います。
そして、この重なった部分を増やすことが顧客満足度向上であり、生産性向上という方向になります。図で表すとこんな感じです。
では、この2つの円が重なる面積を増やすにはどうしたらよいか?ここが顧客満足度向上や生産性向上の議論の始まりとなります。どうしたら良いと思いますか?
スタッフとの話し合いでこの図が有効に使えると嬉しく思います。
株式会社飲食店繁盛会 代表取締役 笠岡はじめ
]]>投稿者プロフィール
- 飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。
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