こんにちは。コンサルタントの河上です。
マーケティング戦略を考える上で欠かせないのが「フロントエンド」「バックエンド」という考え方です。
フロントエンドとバックエンドとは?
「フロントエンド」とは、来店のきっかけとなるような「集客商品」のことです。
「バックエンド」とは、利益率の高い「収益商品」のことです。
フロントエンドとなる商品は、利益を求めず、お客様にお得感やインパクトを感じてもらえることが重要です。そして、お客様に認知してもらい、興味を引くことで来店を促します。
そして、フロントエンドで集めたお客様に対して、利益率の高いバックエンド商品を提案・販売し、その後も継続して来店してもらえるように促します。
フロントエンド商品の分かりやすい例として、マクドナルドの100円マックや、コンビニの100円コーヒー、スポーツジムの初回無料体験などがあります。
心理的ハードルの低い商品やサービスをフックに来店してもらい、本来販売したい利益率の高い商品やサービスを提案、販売します。
飲食店の場合、フロントエンド商品には以下のようなものがあります。
・小皿料理ALL280円!!
・酎ハイ・サワー各種190円!!
・生ハム食べ放題 一人500円!!
・毎週水曜日は生ビール半額!!、など
また、商品ではありませんが、「ランチ営業」もフロントエンドの一つです。バックエンドとして、ディナーや宴会での利用を狙います。
フロントエンドを作る上での注意点
フロントエンドは、新規のお客様にとってお店を知るきっかけとなります。
「顧客化への階段」があるとすれば、フロントエンドは1段目の階段です。お客様がお店に価値を感じることができれば、2段目、3段目・・・と階段を登り、リピーターや常連客へと変化していきます。
この場合、お客様はフロントエンドを目的の一つとして来店していますので、当該商品や、初来店時の印象の良し悪しで、リピートや口コミをする・しないを決めます。
よって、フロントエンドとなる商品には、細心の注意を払う必要があります。
利益率の低い商品だと軽視して、質の低い商品を提供すれば、お客様はどう思うでしょうか?
短期的な利益を求めて、お得感を感じない商品を提供すれば、お客様はどう思うでしょうか?
例えば、《小皿料理ALL280円》の例で言えば、「量や質がそれなり。」「選べる種類が少ない。」「告知の写真よりしょぼい。」などの声を頂かないように注意します。
また、《毎週水曜日は生ビール半額》の例で言えば、「ビールの泡がスカスカだった。」「グラスが汚れていた。」「提供がとても遅かった」などの声を頂かないようにします。
このような低品質でお得感を感じない内容では、顧客化や口コミに繋がる確率は低くなります。
更に、マーケティングはおろか、逆効果となってしまう場合もあります。
例えば、100人のお客様へ質の悪いフロントエンド商品を提供したとします。そして、100人とも悪い印象を持って帰ったとします。
更にその100人が周囲の10人へ口コミしたとします。これだけで100×100=1,000人へ悪印象を与えただけの取り組みになってしまいます。これでは、実施しない方が良かったという結果になりかねません。
フロントエンド商品は、お客様に「お得感」「インパクト」「期待以上」を実感してもらう必要があります。
そして、しっかりと「顧客化への階段」を登ってもらいましょう。
株式会社飲食店繁盛会
コンサルタント 河上 朗
投稿者プロフィール
最新の投稿
- お知らせ2023年12月26日年末年始休業のお知らせ
- 会員限定ニュースレター_wav2023年12月22日保護中: 販促会議202401「2024年の販促計画を立てよう」
- 会員限定ニュースレター_txt2023年12月21日保護中: 2024年の販促計画を立てよう
- お知らせ2023年11月2日【飲食店の取説】11/8に商品開発のオンラインセミナーやります!無料です!(231102-飲食店繁盛会-)
私たちがあなたのお店にお役に立てることは
ございませんでしょうか?
もし、何かありそうでしたら、
お気軽にお話を聞かせてください。
無料相談の詳細・お申し込みはこちら
お問い合わせ
ご依頼及び業務内容へのご質問など
お気軽にお問い合わせください