飲食店の営業再開に向けて！日本フードサービス協会の『事業継続のためのガイドライン』をチェックリストにしてみた（2/2）

この記事を読むのに必要な時間： < 1 分笠岡＠飲食店繁盛会です。

日本フードサービス協会の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針（改正）に基づく外食業の事業継続のためのガイドライン」が5月14日に発表されています。

でも、ちょっと読みにくいので、読みやすくするために、チェックリスト化してみました。よろしければ、お使いください。

こちらは、前回の続きです。（全２回です）

http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai052601/

で、さっそくチェックリスト。今回は、テイクアウト・デリバリー・従業員の安全衛生管理・店舗の衛生管理をお届けします。

２．テイクアウト・デリバリーチェックリスト

テイクアウト注文時、お客様の店内滞留時間を短くするために、事前予約注文を受け付けるなどの仕組みを導入しているか？
テイクアウト客と店内飲食客の動線を区別して接触を避けるように工夫しているか？
テイクアウトの料理は、食中毒等の防止のため、早めに消費するよう、口頭もしくは注意書きを添えてお客様に注意を促しているか？
デリバリー担当の配達員と来店客が接触しないように工夫しているか？可能であればデリバリー専用カウンターを設け、両者の動線が重ならないように工夫する。
料理の受渡しは必ず手指を消毒してから行っているか？
代金が支払い済み（オンライン決済等）で、注文者が希望する場合は、注文者が指定した所に料理を置くなど非接触の受渡しを行う工夫や仕組みがあるか？
配達員は、店舗従業員と同様の健康管理、手洗い等の衛生管理を実践し、マスクを着用しているか？
配達する料理の容器は、配達員が直に触れないよう袋等に入れるなどの工夫をしているか？
配達に使用する運搬ボックス等は使用の都度、消毒しているか？
料理を配達した時に、食中毒等の防止のため、料理は早めに消費するよう、口頭もしくは注意書きを添えてお客様に注意を促しているか？

従業員の安全衛生管理

食品を扱う者の健康管理と衛生管理を徹底しているか？
従業員の健康管理において最も重要なことは、各自が店舗に新型コロナウイルスを持ち込まないことであるという共通認識があるか？
従業員は必ず出勤前に体温を計っているか？発熱や風邪の症状がみられる場合は、店舗責任者にその旨を報告し、勤務の可否等の判断を仰ぐルールになっているか？
感染した従業員、濃厚接触者と判断された従業員の就業は禁止するルールが決まっているか？
店舗ではマスクやフェイスガードを適切に着用し、頻繁かつ適切な手洗いを徹底しているか？
従業員やその家族が過度な心配や恐怖心を抱かないよう、また風評被害や誤解などを受けないよう、事業者は現状を的確に従業員に伝えているか？（従業員へのリスク・コミュニケーション）。
従業員のロッカールームや控え室は換気しているか？空調設備は定期的に清掃しているか？

店舗の衛生管理

店内（客席）は適切な換気設備の設置及び換気設備の点検を行っているか？徹底した換気を行っているか？（窓・ドア等の定期的な開放、常時換気扇の使用など）。
店内清掃を徹底し、店舗のドアノブ、券売機、セルフドリンクコーナー等の設備等、多数の人が触れる箇所は定期的にアルコール消毒薬、次亜塩素酸ナトリウムで清拭しているか？
テーブル、イス、メニューブック、タッチパネル、卓上ベル等はお客様の入れ替わる都度、アルコール消毒薬、次亜塩素酸ナトリウム、台所用洗剤（界面活性剤）で清拭しているか？
卓上には原則として調味料・冷水ポット等を置かないようにしているか？撤去が難しい場合は、お客様が入れ替わる都度、アルコール消毒薬、次亜塩素酸ナトリウム、台所用洗剤（界面活性剤）で清拭や用具の交換を行っているか？
ビュッフェやサラダバー及びドリンクバーは、利用者の飛沫がかからないように食品・ドリンクを保護しているか？（カバーを設置するまたは従業員があらかじめ又はその場で小分けする、客席と料理提供空間が近い場合には適度に仕切るアクリル板等の仕切りを設けるなど）。
トング等は頻繁に消毒若しくは交換しているか？または手袋の着用を促しているか？
従業員は、店内の一箇所にお客様が集まらないように留意しているか？
トイレは毎日清掃し、ドアやレバー等の不特定多数が触れる箇所は定期的にアルコール消毒薬、次亜塩素酸ナトリウムで清拭しているか？
トイレのハンドドライヤーは使用を中止し、ペーパータオルを置いているか？また、汚物は蓋をして流すよう、使用者に注意を促しているか？
厨房の調理設備・器具を台所洗剤（界面活性剤）で清拭し、作業前後の手洗いなど、従来から取り組んでいる一般的な衛生管理を徹底しているか？
感染防止対策に必要な物資（消毒剤、不織布マスク、手袋、ペーパータオル、及びそれらの使い捨て用品を廃棄する容器等）の一覧表（リスト）を作成しているか？
感染防止対策に必要な物資（消毒剤、不織布マスク、手袋、ペーパータオル、及びそれらの使い捨て用品を廃棄する容器等）は、十分な量を準備しておくか、または緊急時にすぐに入手できるよう予め手配できているか？
＊平時から使用した分をその都度補充し、常に一定の必要量を備蓄しておくことが望ましい（ローリングストック）。
ユニフォームや衣服はこまめに洗濯しているか？
食品残渣、鼻水、唾液などが付いた可能性のあるごみ等の処理は手袋・マスクを着用してビニール袋等に密封して縛り、マスクや手袋を着用して回収しているか？
マスクや手袋を脱いだ後は、必ず手を洗っているか？

以上で、日本フードサービス協会からのガイドラインを全てチェックリスト化しました。

それと、上記（1/2も含めて）をチェックしながら、僕たちが用意した感染防止ガイドライン用のポスターを使うといいですよ。結構、使ってくれています。

少しでも営業の参考になりますように。

笠岡＠飲食店繁盛会

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投稿者プロフィール

笠岡はじめ飲食店コンサルタント／販売促進士

飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」（販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス）、「売れまくるメニューブックの作り方」（日経BP社）、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」（同文館出版）等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。