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笠岡の取材された記事が、The 実践会メールマガジンに取り上げていただきました。今回は後半です。
ちなみに前半はこちら → 【メディア掲載】経験ゼロからの飲食店とコンサルの立ち上げ。その波乱の道のりとは(前半)

経験ゼロからの飲食店とコンサルの立ち上げ。その波乱の道のりとは(後半)

東京都渋谷区で、飲食店専門のコンサルティングを行う株式会社飲食店繁盛会。代表取締役は、笠岡はじめ氏。

パートナーに別のことをしたいと告げ、お店は出資してくれた人に全部返し、会社を畳んだ。

そして、1人で会社を立ち上げる。初めてお店を立ち上げたときと同じく、実績、経験ゼロの状態で始めた。

飲食店を持ちたい人や、繁盛店にしたい人のサポートをしたいという思いだけで始めたので、最初の2年間は無給で働いた。

3年目でやっと月給14万円を受け取れたと、笠岡氏は当時を振り返る。

業務内容は、飲食店経営コンサルティングと、武器となる販促ツールの制作。

ゼロから小さい実績を少しずつ積み重ねて、それをニュースレターで見える化し、クライアントに事例とノウハウを伝えていった。

会社を立ち上げてから10年目には、当初より売上は10倍以上になっている。

売れまくるメニューブックの作り方』や『繁盛飲食店にする1分間セミナー』の本も出版。

売上も上がったが、今度は忙しすぎて、体調を崩すスタッフが増えた。

このまま行くと、会社が空中分解してしまう。

そこで3年前から、ビジネスモデルや体制を変える方向に持っていった。

具体的には作業工程を効率化し、残業を減らすなど働き方を改善。

ビジネスモデルでは、飲食店全般のコンサルから、飲食店販促コンサルに変更。

相談に乗る範囲を、売上アップや販促のコンサルに絞り、サービス内容をシンプル化したことで、スタッフの仕事がやりやすくなった。

現在、猛威を振るうコロナに対して、笠岡氏にアドバイスを求めると、事業を続けるなら、最もキャッシュが減らない営業形態をシュミレーションして、キャッシュポジションを多くしておくこと。

最もキャッシュアウトが少ない方法で、お店を維持する方法を考えるようにと助言をくださった。

そして、緊急事態宣言が延期された今、休業中の飲食店も要請されている営業時間を守りながら徐々に本格営業の準備をするべきと笠岡氏は語った。

いま完全休業しているお店は、再開したときの料理やサービスのクオリティが低下する可能性があること、緊急事態宣言の終了後に、売上が元に戻る保証はないので、営業しながら、今後の自店の在り方を考える必要があるためだと言う。(2020年4月現在)

飲食店は、場に縛られているので、次、同じようなことが起きたとき、今のままでは飲食業界はなくなってしまうと、警鐘を鳴らす。

だから、飲食店は新しいビジネスモデルの付加を考えてほしいと、笠岡氏は訴える。

しかし、いきなり新しいビジネスモデルと言われても、何をしていいか分からないケースがほとんどなので、笠岡氏は、神田昌典とコラボして、マイひいきコム(https://myhiiki.com/

コンセプトは、大好きなお店を応援するプラットフォーム。

今、踏ん張っている飲食店経営者に、お客様からの応援する気持ちを届けることが大切だと考えた。

ITの活用で、多くの応援する気持ちを流通させると同時に、マイひいきコムに掲載された飲食店は、一律1000円のクーポンを販売できる仕組みだ。

このマイひいきコムのプロジェクトの特徴は、大きく分けて3つある。

1つは、お客様側から飲食店を応援するというベクトルであること、2つめは、ホテル・旅館・和菓子屋など食を扱う全てのお店に広げていくこと、3つめは、未来につながるプロジェクトであることだ。

マイひいきコムのプラットフォームを使って、ITリテラシーが高まれば、新しいビジネスモデルを実行しやすくなる。

飲食店が自分の料理を店内、店外、ネットで販売するのは当たり前。

その上で、例えば、地域の芸人やミュージシャンと一緒にディナーショーを企画販売したり、生産者の野菜をレシピや料理教室付きで販売するなど、飲食店だからこそできる付加価値をつけて販売することは、多くのお店で実施できると笠岡氏は話す。

今後の展望については3つ。

1つが神田昌典とのマイひいきコムの活動を広げること。

2つめが、飲食店が売上を上げるためのネット活用のスキルを身につける教育事業を展開すること。

3つめは、海外展開だ。

海外展開は、今年の3月に台湾の会社と共同出資して現地法人を作り、餃子とタンメンの店『虎記餃子』を台北の101の近くにOPEN。台湾内で200店舗を目指す事業計画を立てている。

そして、この台湾での仕事を皮切りに、飲食事業とコンサル事業をもっと海外に進出したいと、壮大なビジョンを話してくれた。

新しい時代を切り開くために、飲食業界に課せられた役割。

飲食業界が持つ可能性は、閉塞感漂う現在に、希望をもたらしてくれるかもしれない。

文責:ビジネスライフデザイン 小嶋/兼光

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