でも、今は、うつむいていても仕方ありません。出来ることをやるしかない。
ということで、飲食店のための新型コロナウイルスの売上対策・宴会対策で取るべき行動をチェックリストにまとめてみました。
こちらは随時アップデートしていきます。
1.大前提としての対策
大前提として、飲食店は、感染防止に務めること、お客様を守ること、スタッフを守ること、そして、そのための対策と徹底した現場での実施、そのアピールが必要です。
下記、各項目で出来ることを掘り下げて、実施したこと、漏れていること、他にやるべきことを書き出してみましょう。
- 店内環境の新型コロナウイルス対策
- スタッフへの新型コロナウイルス対策の周知と徹底
- 経営者として感染防止のための3段階(感染予防期/流行ピーク期/収束期)の経営判断
- コロナウイルス対策のお客様への告知(ネット/ファサード)
参考記事
◎飲食店も新型肺炎対策をスタッフに明文化しよう<飲食企業のためのコロナウイルス対策>
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai021801/
◎この春、飲食店がとるべき行動とは?
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai/k20200219/
2.宴会対策
すでに10人以上の宴会のキャンセルが相次いでいます。やはり、あまり知らない人と顔を合わせてマスクを取って食事したくないですよね。
だから、宴会をするとしても少人数の宴会とお互いを知っている家族や身内での宴会、友だちとの普段遣いに近い宴会になるでしょう。
また、家で宴会やパーティーを身内でするなどもあるかもしれません。その辺りを出来る範囲で対策したいです。
(1)少人数宴会の対応
- コースの最低人数を可能な限り少なく、できるだけ2名様からに。
- 当日予約OKのコースを作る
- 飲み放題なしのコースにも対応
- 普段遣いに対応するため通常コースより安いコースもあり
- 要予約の場合はできるだけ前日直前OKとする
- 大皿ではなく人数に分けて提供(取り分けさせない/大人数対策にも)
(2)家族・身内の食事会・宴会の対応
- ご家族が使いやすいコース設計や環境対応(個室・小さい子歓迎・育ち盛り対応・老人対応…)
- ご家庭でのちょっとしたハレの日の宴会対応(オードブルの小さめ対応、ご家庭で調理が面倒くさい料理のセット等)
- お花見対応も2〜3人等小さめOKアピール
(3)法事/慶事等の身内行事対応
- 法事や慶事のコースを作る
- 法事や慶事ができることを伝える
- 家族や身内が安心して使える環境対応(個室・小さい子歓迎・育ち盛り対応・老人対応…)
- 家で法事や慶事を行う場合のオードブルや仕出し、宅配の対応
(4)ドタキャン予防・ロス対策
- 予約人数変更やキャンセルの事前確認の徹底(特に大型宴会)
(5)上記の各種告知の徹底
- ファサード(A看板/ポスター/手書き看板…)
- ネット(ホームページ/口コミサイト/グルメサイト/SNS/LINE)
- 販促ツール類(ショップリーフレット・宴会チラシ等)
参考記事
◎松竹梅の宴会価格設定はもう時代遅れ!?
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai/2011021201/
◎新型コロナウイルス。大型宴会キャンセル対策はあるのか?
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai/k20200218/
3.売上対策
このような時期は、日常使い、普段使い、家族需要など、生きるために外せない利用動機、そして、宅配・テイクアウトなどが強くなります。
なので、「自分の店は、酒を飲む店だ!」というお店も、ある程度食事の利用動機も考えたほうがいいかもしれません。
また、お客様もきっと不安なはず。そこを応援できるような期間限定イベント等を前向きに考えてもよいでしょう。
(1)テイクアウト・店頭販売・宅配強化
- 今できる範囲で商品を作る(弁当・オードブル・おかずセット等)
- 販売するためのルールを決める(予約方法、引き渡し方法)
- 店内や店頭やネットで告知する
- UberEatsなどの検討
(2)お一人様や家族・身内の普段使い
- 夕飯利用動機対応(夜の定食等)
- 1人対応(一人での食事、一人暮らし)
- 夫婦など2人対応
- 子供連れ家族対応(小さな子もOK等)
- 御膳などの導入
- ランチ営業や弁当
(3)アラカルトの強化
*特に宴会イメージが付いている店
- ウリの単品商品の明確化(アラカルトを押し出すときに有利、アラカルトが記憶にも残る)
- アラカルトメニューのリニューアルと告知
(4)期間限定メニュー
- この時期ならではのお客様応援メニュー(お値打ち・食事系・面白い・自虐ネタ…)
4.未来の売上対策
お店がいつもより暇で時間ができるかもしれません。いや、それどころではないかもしれません。
この状況がいつまで続くかわかりませんが、私個人的な意見では、コロナウイルスは収束すると思いますが、収束したら景気が良くなることはないでしょう。
いや、むしろ景気は悪くなると思っています。なので、今のうちに未来につながる対策をしたいです。
- 事業・ビジネスモデル・収益性の見直しと改善
- お店が暇で時間があるうちに未来の売上対策
- スタッフ教育・スタッフとのコミュニケーション
- 営業時間短縮とスタッフへの有給休暇計画的付与(休ませてあげる)
- 掃除や整理整頓
- 融資や助成金の検討
<参考記事>
◎経済産業省からの新型コロナウイルスに関する事業者への対策
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai022301-2/
◎振り回されないように
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai/k20200221/
◎コロナウイルスに負けない繁盛思考
→ http://hanjoukai.xsrv.jp/hanjoukai/k20200222/
今はここまでですが、しばらくの間、このチェックリストは、随時ブラッシュアップ・追加していきます。
不安を解消するためには、今は、出来ることを出来る限り、スピード感を持ってやっていくしか無いと思います。
メンタルが折れないためにも、動き続けることが重要になります。
笠岡も飲食店繁盛会でも、飲食店が、「今、何をしたらよいのか?」「どうすれば乗り切っていけるのか?」「我々に何ができるのか?」を真剣に考えてサポートしていきます。
一緒に乗り切っていきましょう!
笠岡@飲食店繁盛会
]]>投稿者プロフィール
- 飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。
私たちがあなたのお店にお役に立てることは
ございませんでしょうか?
もし、何かありそうでしたら、
お気軽にお話を聞かせてください。
無料相談の詳細・お申し込みはこちら
お問い合わせ
ご依頼及び業務内容へのご質問など
お気軽にお問い合わせください