「お出迎え三歩、お見送り七歩」という言葉を聞いたことがありますか?
古くから日本に伝わるおもてなしの心得です。
意味は、文字通り、
お客様をお迎えするときは、迎えの場所から三歩歩み寄ってお迎えをしましょう。
そして、お見送りをするときは、送る場所から七歩先まで歩み出て、ご挨拶をしましょう。
という接客の心構えです。
決して、物理的な三歩と七歩ではなく、心の持ち方や、相手への心の伝わり度合いのイメージです。
お出迎えは心を込めて、温かくお迎えをする。
お見送りはもっと心を込めて、温かいお見送りをする。
それぞれのポイントは、挨拶の声掛けだけではなく、「+αの一言」を付け加えるという点です。
定型の挨拶「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のみの声掛けは、お客様の心には強く響きません。
ここでは、「お客様だけの為の、+αの一言」を掛けることが大切です。
お客様のお名前が分かれば、できる限りお名前も添えます。
お出迎えの際、前回お会いしたのが年末だったのであれば、
「いらっしゃいませ、〜様。年末ぶりですね。お元気でしたか?」や、
お見送りの際、接客中に盛り上がった話があれば、
「〜様、ありがとうございました。また〜の話で盛り上がりましょう!」など、
そのお客様の為だけの一言を付け加えることで、初めて定型の挨拶が生きてきます。
ちなみに、お出迎えよりお見送りの方が歩数が多いのは、ご来店頂いたお客様に感謝を込め、帰路の無事を祈って、とのことだそうです。
皆様のお店の、お出迎えとお見送りはいかがでしょうか?
飲食店繁盛会
コンサルタント 河上 朗
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