この記事を読むのに必要な時間: < 1 笠岡@飲食店繁盛会です。

ここ2ヶ月くらいコロナを乗り切るために「こうしよう!」とか「ああしよう!」とかをブログで伝えることを控えて、ひたすら全国の飲食店のリアルなアフターコロナ支援で駆け回っていました。

でも、ちょっと雲行きが怪しくなってきたので、久々に、今、このタイミングだからこそ必要なコロナを生き残るための笠岡の考えを書きます。

連日、東京を中心にコロナの感染者数が大幅に増えています。

PCR検査数を増やしているから陽性が増えるのは当然で、無症状患者が多く、重傷者も死者も増えていないので、今のところ、健康に多大な影響は無いはずです。

でも、実際に、飲食店には、7月2週目くらいから客数・売上に影響が出始めています。

だから、メディアのせいにしても政府のせいにしても(実際はそうだと僕も思いますが)、飲食店経営者は生き残るために動かなければなりません。

東洋経済ONLINEの新型コロナウィルス国内幹線の状況(2020/07/17)をデータはこんな感じです。

東京都のデータですが、たしかに東京都のPCR検査人数(右下)は増えていますが、PCR検査人数(左上)が6月初旬で1,500人/日くらいから直近が4,500人くらい。つまり、3倍に対して、東京都の検査陽性者数は、30人くらいから300人くらい、つまり、10倍に増えています。

このデータを見る限りでは、PCR検査人数の伸びよりも検査陽性者数の伸びのほうが、圧倒的に多いということです。データからみると、まだまだ陽性患者は増えると予測できます。

ちなみに、重傷者数は全国でも1日5人いれば多いほうですし、死亡者数も0の日が多いです。なので、繰り返しになりますが、このデータから見ると健康への過度に悪い影響は今のところ少ないと読み取れます。

でもですね、データがどうであれ、飲食店の営業という観点から見ると、この状況が続くと、そのうち緊急事態宣言のときの外出自粛に近い状態になる可能性が高いと思ったほうがいいでしょう。

(そうならなければよいのですが…)

これは第二波の前兆かもしれませんが、どちらにしても第二波は多くの人が予想していたことです。

予測しているなら対策しないと意味がありません。

(そこを見越して対策しようとしている飲食店経営者の方々が、笠岡や飲食店繁盛会に問い合わせをいただいています。)

だから、今、ここで、あなたのお店が生き残るために、もう一度、何が優先順位が高いのかをしっかりと考えて、そこにフォーカスして、そして、素早く行動することが大切です。

なんとなく普段の営業だけをしている方は、ちょっと気を引き締めてください。

今、本当に必要なこと以外に時間を使うことは最小限にして、生き残るために優先度の高いことに時間を使ってください。

緊急事態宣言のときみたいになった時、あなたのお店は、生き残っていけますか?赤字でもいいです。生き残れば、打つ手はあるので。

今は、状況が日々変わります。

だから、笠岡が考える、今、飲食店に重要なことを、2つだけ伝えさせてください。

1.どんな状況になっても打つ手なしにならなうように武器を持つこと。作ること。

これは、まずは、お弁当・お惣菜のテイクアウトや宅配、通販などから環境を再度整えて、いつでも本格的にできるようにすべきでしょう。

お客様が外に出れないなら、お客様に届けるのがセオリーです。

例えば、UberEatsやMenuなどに登録していなければ、今のうちに登録しておくとか、商品開発を今のうちにして、独自性のあるテイクアウト商品を作るとか。

ほとんどの飲食店が、状況が変わってから動き出すので、今から準備しておけば、商品にしても、それらのお店と差別化ができることでしょう。

笠岡が結構サポート依頼されているのはゴーストレストランです。

これは、外出自粛になったら威力を発揮すると思っています。また、テレワーク同様、新しい生活様式という文化にも定着すると思うので、長い目でみても準備して損はないと考えています。むしろ、ブランディング次第では、売上を結構ONできると考えています。

これらは、あくまでも武器なのです。

武器は使わない時は使わなくていい。

でも使わなければ行けない時に使える状態になっていないとダメです。

2.固定費と変動費率を下げること

次にやっておきたいのが、固定費と変動費率を見直すことです。5人で営業しているところは、売上に応じて3人で営業できる方法やルールを考える。ロスや無駄を減らすことを考える。

もしかしたら、今の状況は長引くかも知れません。(その確率が高い。)

普通に行動していては、コロナ前の60%くらいしか戻らないかも知れません。いや、外出自粛が断続的に起こると、もっと低い可能性もあります。

とは言っても、生き残るためには、様々な武器により、売上を積み上げて売上を戻していかなければなりません。売上を上げる方法は1つだけではないのですから。

売上を戻す武器を準備してるとしても、できる限り採算分岐点を下げることを考えましょう。

多くの飲食店は、採算分岐点を下げるのは難しいかも知れません。

でも、これからは、ちゃんと経営をしないと生き残るのが難しくなります。だから、せめて、数字をチェックして、採算分岐点を下げるためにできることを実行しましょう。

もしかしたら、外出自粛的な状態が8月にくるかもしれません。もしくは、12月かも知れません。来ないかも知れません。それはわかりません。

ただ、今の状況を見ると、外出時宿敵な状態になるリスクが高いです。それが見えているのです。だから、飲食店経営者は、今、このタイミングで、本当にやるべきことにフォーカスして、気を引き締めてください。

お互い頑張っていきましょう。

笠岡@飲食店繁盛会

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投稿者プロフィール

笠岡はじめ
笠岡はじめ飲食店コンサルタント/販売促進士
飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。

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