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コロナになって、いろいろ変わった。

常識が新しい常識(ニューノーマル)と言われるようになり、飲食店を取り巻く環境も大きく変わった。

店内売上だけでは必要売上が達成できず店外売上が必要(店内売上→店内売上+店外売上)となり、お酒需要では売上が取れなくなり食事需要の取り込みが必要(お酒需要→食事需要)となった。

外出自粛で、アナログだけでは難しくなりデジタルを使わざるを得なくなった。(アナログ+デジタル)、同時にテレワークにより繁華街から住宅地立地が有利になりつつあり、大人数から少人数・個食化の傾向が顕著になった。

価格を安くできるが経営努力だったのが粗利が高い飲食モデルが経営努力(価格が安い→粗利が高い)となり、新規客から既存客・常連客が経営上重要になった。

でも、これらは、すべてコロナ前からシフトチェンジが始まっていたことです。

例えば、中食。

外食の市場規模は、1997年の29兆円をピークに2018円は25兆円となっているが、中食の市場規模は、1997年が4.3兆円だったのが2018年は10兆円を超えている。

お酒もコロナ前から若者のアルコール離れと言われ、ビールメーカーがアルコール離れに歯止めをかけようと必死に動いていたし、同時に、食事需要の取り込みはコロナ前から必要なお店が増えていて、先を見る目のある経営者は食事需要の業態開発をすでに始めていた。

繁華街での飲食店開業は、元々家賃等が高いこともあり、コロナ前から繁華街以外の立地での開業が個人店においては当たり前だったし、アナログだけでなく、SNSやホームページ等のデジタルも必要という流れはコロナ前からだ。

価格を安くするよりも粗利を高くするというのは、長く成功している飲食店や繁盛店では当たり前だったし、大人数から少人数・個食化に関しても、単身者の数字の伸び率や高齢者の人数の伸び率をみれば、データからもその傾向は読み取れた。

ちなみにキッチンカーだって、コロナ前からうなぎのぼりで需要が拡大していた。これも移動販売車認可数の数字で出ている。

つまり、

コロナで時代が変わったわけでなく、コロナは時を早めただけ。

たまに、「コロナ前に戻ると思いますか?」という質問を受けるが、僕が「戻りません」と答える理由は、ここが根拠だ。

変わったわけではないのだから、戻りようがない。

そして、コロナによって、本質から外れたものを、今までの時代のように許容しなくなった。

今までは、いろんな意味で間違った考えや行動も普通に許容された。(特に経済活動)

でも、これからはそうはいかない。個人的に、そう思っている。

では、本質とは何か。

飲食ビジネスの本質は、いつの時代も

今のお客様を知り、今のお客様に必要な店になる

ここだと思う。

つまり、これは、年々動きが早くなる時代の流れに対応するということでもある。

あなたはどう思いますか?

あなたのお店の本質は何だと思いますか?

本質をついたビジネスをしていますか?

笠岡@飲食店繁盛会

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投稿者プロフィール

笠岡はじめ
笠岡はじめ飲食店コンサルタント/販売促進士
飲食とITの専門家。1,000件以上の飲食店コンサルティング実績から再現性のあるノウハウを体系化し、全国の飲食店の売上と利益を上げている。また、中国や台湾、UAE等の飲食店のコンサルティングやプロジェクトを手掛けている。著書に「MSP繁盛プログラム〜どの飲食店でも最短で確実に売り上げを上げる方法」(販売促進士日本フードアドバイザー協会ブックス)、「売れまくるメニューブックの作り方」(日経BP社)、「繁盛飲食店にする1分間セミナー」 (同文館出版)等。「売れまくるメニューブックの作り方」は、台湾と中国でも出版されている。一般社団法人販売促進士日本フードアドバイザー協会代表理事。株式会社 飲食店繁盛会代表取締役。三商餐飲顧問股份有限公司董事。

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