もうだいぶ前になるが、僕は、自分の仕事に関して“自分自身に”ブレーキをかけるのをやめると決めた。明確に決めたのは、本当に忙しくなって、音を上げたいと思い始めたころ。たぶん10年くらい前だと思う。

会社の成長段階によるが、今の会社のいる場所と自分の目指すところが程遠い場合、経営者自らが自分にブレーキをかけていたら、いつまでたっても『その行きたいところ』に行けないのではないか、と思う。

会社(お店)も自分自身もステージを上げるためには、そのための行動をしなければいけない。そのためには、今、目の前の仕事が忙しくても、目の前の仕事だけでなく、未来(の売上)を取るための行動も両方やらないといけない。時間なんて、足りなくて当たり前。

・・・という会社や自分の成長段階は必ずあると思っている。そうでなければやってられない(笑)

例えて言うと、両手を左右にちぎれるほど伸ばして、両方取ろうとしているのと同じだ。そりゃ、体が引き裂かれそうになるわ。

ただ、どうしても全てができない場合もある。それは仕方ない。

その場合は、何が優先度が高いかを自分自身で決めることだ。いや、決めてはいると思うので、優先順位を正しく判断することだ。

 

仕事柄いろんな経営者と話をするが、「1つ上のステージに上がる!」と気概を持っている経営者は、会社のステージにもよるが、本当に両手を左右にちぎれるほど手を伸ばして頑張っている。働き方改善どころではない。その経営者のみで言うと超ブラックだ。

ここに優先順位を正しく判断するという必要がある。努力=売上ではないからだ。

正しく判断ができて、やっと1つだけ階段を上がることができる。

もちろん、人間、体が大きくなると一歩の幅が広くなるので、次は2段抜かしができるようになるかもしれない。また、自分も会社も能力的に上がっているので、当時と同じことをしても、ぜんぜん大変に感じないかもしれない。

だから、同じ努力をしても進み方が変わってくる。

今年に入っていくつか考えることがあり、ちょっと書いてみたのだが…

もちろん、この働き方をスタッフや外部の協力会社に求めてはいけない。スタッフと経営者は本質的に別だから。法律的にも。だから今日の話は経営者限定。

 

(飲食店繁盛会 代表取締役 笠岡はじめ)