私のもっとも基本的な考え方の1つなのですが、お店が繁盛するためには、お客様に価格でなく価値で選んでもらう必要があります。なぜなら、突き詰めるとお店の価値だけが、他店との差別化となるからです。価格は大手に勝てませんし。

そして、そのお店の価値のひとつに「こだわり」があります。こだわりは、メニューブックやホームページなどでお客様にきちんと伝える必要があるのですが、多くの飲食店経営者が、自分の店のこだわりをまとめきれないようです。

こだわりをまとめるには、コツがあります。このコツさえ知ってしまえば案外うまくまとめられます。それは、次の3つの視点で考えることです。1つめは「素材」。2つめは「製法」。3つめは「独自(オリジナル)」です。図にまとめるとこんな感じです。

素材とは、「地元農家の野菜を使用している」とか「県産の地鶏の卵を使用している」などです。製法とは、「8時間かけて発酵させる」とか「備長炭で丁寧に焼き上げる」などです。この素材と製法の2つの視点に関しては、どの飲食店も共通の考え方です。

3つめの独自(オリジナル)というのは、店ごとに違います。例えば、「夜景がきれいな個室がある」とか「本場フランスで修行したシェフの技」とか「古民家を改装した佇まい」とか「スタッフのフレンドリーな接客」などです。

クライアント店舗とのプロジェクトでは、私たちは、こんなコツも伝えたり、一緒に考えたり、引き出したりします。このあたりは、コンサルというよりコーチングに近いところがありますね。

(飲食店繁盛会 代表取締役 笠岡はじめ)